本表は、昭和2(1927)年以降現在までの年寄襲名者の異動を日付の新しい順に並べた表である。
旧版では一定期間ごとに古い順から並べていたが、いちいち一番下まで下がらなければ最新情報が確認できないことから、思い切って逆順にしてみた。
凡例は以下のとおりである。
・記載年寄名の表記は最終場所のもの。代によって「秀ノ山」「秀の山」、「錦島」「錦嶋」のように表記ゆれが見られるが、同じ代のゆれは無視した。
・年月日が正確に公表されたのは昭和40年代からである。それ以外の表記は以下のとおりである。
「S13/01」=昭和13年1月場所(番附)
「S06/03前」=昭和6年3月場所前 ※番附は現役で載っている
「S04/10/--」=昭和4年10月(場所の年月ではなく、日付不明という意味)
なお、旧版の「S12/05限」という表記は廃止した。この例だと「S13/01」の「離脱」欄に記載する。
※昭和13年1月場所の例
追手風・粂川・荒礒が引退襲名、放駒が九重に名跡変更、12年5月限り九重が廃業。
すなわち「離脱」の欄は「前場所限り」という意味だが、そうすると「S02/01」の離脱欄は「T15/05」限りの廃業者が含まれてしまう。
そこで、起点を「S02/01現在」ではなく、東西連盟大相撲の「T15/10現在」(大正15年5月限りの廃業者がまだ載っている)とし、「S02/01」の引退襲名と対照することにした。
襲名者名は、力士の場合は最高段で最終場所のしこ名(幕内力士なら幕内最終場所、最高位十両は十両最終場所のもの)。
現役中に年寄名をしこ名にした場合は、最高段で前名があれば[ ]書きで襲名力士名とし、昇進時から年寄名だった場合は、年寄名を襲名力士名とした。
年寄名や下の名前の表記は、明らかな誤記を除いて最終場所のもの。
地位は最高位(二枚鑑札者=現役で年寄を兼務した力士=は最終地位)。斜体は大阪相撲での地位。
しこ名や行司名には分かる範囲で代数を併記したが、必ずしもすべてに付したわけではない。
立行司は全員伊之助または庄之助を襲名するが、庄之助に昇進した場合、伊之助襲名時の襲名者も「庄之助」になってしまう。
そこで、全員伊之助の前名と併記(「伊之助(伊之助の前名)」した。
なお、21代庄之助は庄之助から「立田川」を襲名している。退職時は襲名の表記だと庄之助がどこにも表れないため、退職時のみ「 庄之助21(伊之助17)」とした。
制作・著作:紅葉橋律乃介(momijibasi@yahoo.co.jp) | 「年寄」入口へ | 銀河大角力協会へ行く |