弓取り力士一覧表

 ここでは、昭和以降に本場所で弓取りを行なった力士をすべて挙げてみた。基本的に幕下以下の力士が務めているので、各力士の略歴は不明の場合が多く、単純にシコ名と回数だけを掲げる。
 しかし、なかなか弓取り力士に触れているサイトも少ないと思われるので、参考になれば…と思う。
 「弓取式」は、現在では毎日結びの一番後に行なわれているが、昭和27(1952)年までは、毎場所千秋楽のみであった。
 その昔、相撲節会[すまいのせちえ]と呼ばれる行事が行なわれていた。ここで行なわれた相撲の勝者の陣営から立合役(現在の行司のようなもの)が登場し、“勝ち舞い”を披露したという。
 その後ずっと時代が下り、寛政3(1791)年の将軍上覧相撲において、結びの勝者谷風が弓を受けて、自ら舞っている。
 本場所ではどうなっていたのかは分からないが、幕末の頃には幕内力士が千秋楽には登場せず、二段目(現在の幕下)力士しか登場しなくなった。当然千秋楽結びの一番に登場するのも二段目力士であり、ここから弓取り力士を幕下以下の力士が務める慣わしになったと思われる。

 さて、千秋楽の「これより三役」(結びの3番)を見て分かるとおり、最初の取組の勝者(小結に叶う)に弓矢の「矢」が、二番目の勝者(関脇に叶う)には「弦」が、そして結びの勝者(大関に叶う)に「弓」が贈られ、この弓を持って喜びの舞を舞うのが本来のしきたりである。よって1場所に1回のはずだが、上記のとおりファンサービスとして、現在は毎日行なわれている。
 また、引き分けの場合は「勝ち力士に代わって」と言う前提自体が成り立たないので弓取りは行なわれなかったが、連日弓取りになってからは引き分けの場合でも行なわれている。

 本表は「『ゴング格闘技』増刊'93年版 大相撲観戦ガイド」を基に作成(昭和〜平成4年まで)し、雑誌「相撲」などで補足した。
 明治13年5月場所より、「横浜毎日新聞」や「萬朝報」といった新聞に本場所の記事が載るようになり、弓取り力士も調査可能となった。しかし、まだ現物を見ていない。調査次第、遡れればと思う。

詳細一覧表 昭和 2〜昭和24年 昭和25〜昭和37年 昭和38〜昭和47年 昭和48〜昭和57年 昭和58〜平成 4年
平成 5〜平成14年 平成15〜 通算順位表 楽日順位表 開始・最終年齢順の表
制作・著作:紅葉橋律乃介(momijibasi@yahoo.co.jp) 弓取り入口へ 銀河大角力協会へ行く

平成二十九年四月九日「詳細一覧表」「開始・最終年齢順の表」新設
平成二十二年十月二日移転
平成十八年七月七日全面改訂(千秋楽版と統合、年代区分変更など)
平成十八年五月三十一日回数表追加
平成十八年一月二十一日修正
平成十七年五月一日移転
平成十五年八月十四日作成

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