昭和以降の引分・痛分一覧

 本表は、昭和以降の引分・痛分(・預り)を一覧にしたものである。
 「引分」は勝負が長引いた末取り疲れたもの、「痛分」は片方、または両方が負傷して続行不能となったもの、である。いずれも「引分」の一種だが、現在では「引分」=「×」・「痛分」=「△」と区別されているので、本表もそれに倣う。
 記号については相撲協会発行の星取表に凡例が示してあり、原則としてそれに従う。しかし、場所によっては記号の意味が逆になっていたり「預」「痛預」という文字になっていたりしている。「預り」は物言いがついてどちらの勝ちとも判断がつかない場合に取られた措置だが、昭和以降は消滅したはずである。従ってその内容によって「×」「△」と判断したが、昭和16年5月4日目の「物言い付き取直し再び物言い付き勝負預り」は「預り」に違いなく、この例のみ「預り」とした。
 昭和26年9月12日目の例(物言い取直し後水入再び物言い取直しに東富士取れず預り。星取表自体に解説はない)は、一般的に「預り」とされている。星取表では「△」(現在の記号では「×」)であり、即ち「引分」扱いである。また、当時は優勝力士の勝敗も記載されているが、優勝者東富士の成績は「十三勝一敗一引分」となっており、「預り」とはされていない。ややこしいことに、行司の口上は「引き分け預かりおきます」と述べるようで、「引分」も「預り」も違いはない。本表では星取表記載を採用し、「引分」(×)とした。

 原則として日本相撲協会発行の星取表による引分事例を収録した。幕下以下は昭和9年1月まで全力士の成績表が記載されていないため、「相撲」平成10年4月号記事に載っている例も記載した(発生日について、「銀角通信もう一丁!」にて、しろしたかれい様から情報を頂いた。ありがとうございます)。
 記号については現在の使い方に統一。実際の星取表と違う場合は下記参照。

 表の排列は、当該場所年月、何日目、引分の種別(引分「×」・痛分「△」・預り「預」)、対戦者(東・西の順。東同士・西同士の場合は上位者を東に配置)、現在と記号の使い方が違う場合・記号ではない場合は「記号」欄に当該記号・文字を記載、星取表に解説があればその解説を記載した。

十両以上 幕下以下

十両以上

場所 地位 シコ名   地位 シコ名 記号 星取表「表中解説」
S2.1 8 × 東前6 東関 西前2 白岩
S2.3 4 東張横 宮城山 西小 山錦 ×
S2.10 3 東張大 常陸岩 西前2 清瀬川 ×
10 東前1 玉錦 西前1 大蛇山
S3.1 7 西十7 乙女川 西十9 三池山
S3.3 3 東十7 古賀ノ浦 西十11格 大嶋
6 × 東大 能代潟 西張小 玉錦
7 西前13 開月 西十11格 大嶋
S4.1 11 東前4 玉碇 西前4 男女ノ川 ×
S5.5 8 東関 天竜 西小 若葉山 ×
S6.1 1 東十10 潮ケ濱 西十3 常昇 痛預
S6.3 1 東前1 錦洋 西前2 信夫山 痛預
S7.3 10 × 東十9 雷山 西下6 桂川
S7.5 5 東関 沖ツ海 西張大 能代潟 × ※水入引分二番後取直し後引分、六日目再戦も引分
S8.1 11 東張横 玉錦 東関 沖ツ海 ×
S8.5 10 × 東大 武藏山 東関 沖ツ海
S10.1 4 × 東小 双葉山 西大 武藏山
S12.1 4 × 東前7 新海 西前12 番神山
S13.1 1 東十2 大八洲 西十1 防長山 ×
10 東前10 鯱ノ里 西前11 錦華山 ×
11 西十7 白鷲 西十13 錦龍山 ×
S13.5 1 × 東前7 九州山 西前6 旭川
5 × 東前5 楯甲 東前7 九州山
S14.1 13 × 東小 羽黒山 西小 玉ノ海
S14.5 10 × 東十1 嶺幟 西十6 佐渡ケ嶋
S16.5 3 × 東前14 大邱山 西前20 清美川 取疲れ引分二番後の取直も取疲れ引分勝負預り
4 東前21 八方山 西前15 鯱ノ里 物言い付き取直し再び物言い付き勝負預り
S17.1 5 × 東前11 旭川 西前4 九州山 水入引分二番後の取直しも取疲れ引分勝負預り
S17.5 11 × 東前8 九ケ錦 西前9 九州山 水入後引分更に二番後の取直しも水入後引分
15 × 東前11 青葉山 西関 出羽湊
S18.1 9 × 東前17 駿河海 西前10 青葉山
11 × 東前13 綾昇 西前10 青葉山
S18.5 9 × 東前10 青葉山 西前15 九州山
10 × 東前10 青葉山 西前17 龍王山 ※敢闘精神欠如で無期出場停止(13日目より解除)
S19.5 7 東前10 高津山 西前13 九州山 痛分預り
S19.11 10 東前16 大ノ海 西前13 九州山 痛分預り
S20.11 8 × 東前14 九ケ錦 西前17 大ノ海
S21.11 2 東十1 栃錦 西十3 常陸海 痛分
S23.5 6 × 東前16 大ノ海 西前8 栃錦
9 西十5 鳴門海 西十6 高潮
10 × 東大 佐賀ノ花 西関 千代ノ山
S24.1 6 東小 神風 西張横 東富士
S25.5 9 西前20 國登 西十2 大晃 ×
S26.9 12 × 東横 東富士 東大 吉葉山 ※物言い取直し後水入再び物言い取直しに東富士取れず預り
S27.5 11 × 東前9 大起 東前16 潮錦
S30.1 1 × 東関 若ノ花 東前3 出羽錦
8 西前11 安念山 西前14 吉井山 ×
S30.3 4 × 西関 若ノ花 西前2 出羽錦
S30.9 11 × 東張横 千代の山 西関 若ノ花
S31.1 9 東前13 櫻國 西前7 泉洋 ×
S32.3 9 東十4 大戸崎 東十10 増巳山 ×
S33.5 9 東前10 嶋錦 西前18 常錦 ×
S33.9 4 東前13 若葉山 西前16 鳴門海 ×
S33.11 7 × 東横 若乃花 西前2 出羽錦
S34.1 15 東十7 玉乃浦 西十17 大田山 ×
S36.5 9 東十2 一乃矢 西十5 君錦
S38.9 15 × 東前10 大晃 西前4 若ノ海
S39.11 7 東十14 宮柱 西十4 清乃森
S40.11 8 × 東十15 佐々木 西十12 杉浦
S42.5 5 × 東十8 大文字 西十12 玉嵐
S49.9 11 × 東前6 二子岳 西前10 三重ノ海
十両以上 幕下以下

幕下以下

場所 地位 シコ名   地位 シコ名 記号
S2.5 4 西下37 呉錦 西三5 竹ノ山   「野球界相撲号」では「痛分」
S3.5 2 東三38 千代ノ松 西三36 金ノ花   「野球界相撲号」では「痛分」
S5.5 3 東下31 大谷 西下30 荒山   「野球界相撲号」では「痛分」
S7.2 1 東三1 富ノ里 西下27 冨錦   「野球界相撲号」では「痛分」
S7.5 4 西下6 常陽山 西下15 八幡錦 ×
S10.5 8 × 東三26 九十九洋 西三28 和田
S11.5 3 × 東二1 紀州山 西三34 田島
S12.1 6 × 西下16 石浪 西下25 寳ケ浦
9 × 東口18 佐藤 西口10 立の海
S12.5 13 × 西下4 日本海 西下15 津峰山
S13.1 8 × 東下1 錦岩 東下9 浪錦
S15.1 10 × 西下5 田島 西下26 吉良錦
S17.1 4 × 東二24 豊の花 西二21 若熊
S18.1 1 東下4 和歌ノ海 西下6 轟山
10 × 東下44 武藏海 西三6 日ノ出松
S18.5 8 × 東下22 金鯱山 西下21 御殿山
9 × 東三34 高ノ森 西三45 鯱錦
S22.11 7 × 西下14 旭國 西下16 巴浦
S23.10 1 東下7 神若 西下8 若置山
S24.5 15 × 東下26 磯緑 西三15 幡昇
S27.1 7 東下25 一葉山 西下26 柏龍 ×
S33.1 3 東下5 玉乃浦 西下3 一ノ矢 ×
S33.3 12 × 東下25 栃ノ森 西下31 二上山
S33.9 1 東下23 双緑 西下23 富士昇 ×
15 東下49 越ノ海 西下39 若鳴門 ×
S33.11 9 × 東下27 若鳴門 西下27 大ノ川
S35.1 4 東下64 琴ケ嶺 西下66 大蛇石 ×
S35.3 11 × 東下64 玉嵐 東下70 千代旭
12 東下64 玉嵐 西下56 田保
S35.7 1 × 東二21 日和山 西二21 志賀登
S35.11 5 × 東二67 増旭 東二71 阿部ノ川
S39.3 6 西下67 山岸 西下72 琴筑後
S39.9 8 東三37 太田 東三46 岡本
S39.11 4 東下4 三浦 東下5 楠ノ海
S40.3 5 東三14 十三ノ花 西三15 谷の花
S45.1 8 西下23 釧路錦 西下26 出羽嵐
S55.5 4 東三54 若草 西三52 獅子ケ岩
S60.11 4 × 東三21 道灌山 東三22 琴大和
9 × 西三15 巴洋 西三19 太刀光
S61.7 5 × 東下19 梅の里 西下21 市ノ渡
H6.3 5 東口23 朝西春 西口20 田才
H11.1 3 東三5 上田 東三6 坂口
14 西二61 秀錦 西二66 総ノ浪
制作・著作:紅葉橋律乃介(momijibasi@yahoo.co.jp) 「その他」入口へ 銀河大角力協会へ行く
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